空と雲は別々に見える。
雲が現れ、形を変え、消えていく。雲は「私は空とは別の存在だ」と思っている。自分には形があり、色があり、重さがある。他の雲と比べ、大きいとか小さいとか、白いとか灰色だとか。雲は自分のストーリーを持っている。
しかし雲は何でできているか。水蒸気だ。水蒸気はどこから来たか。空気の中から来た。空気とは何か。空間そのものだ。
つまり雲は空が形を取ったもの。雲と空は最初から別物ではなかった。雲が「私は空と別だ」と思っていたのは錯覚だった。
人間と宇宙の関係も同じ。人間という形を取った意識が「私は宇宙と別の存在だ」と思っている。しかし人間を構成する原子は宇宙と同じものでできている。意識も同じ純粋意識から来ている。
雲が消える時、空に戻る。消えたのではなく、元の形に還っただけ。
これが非二元の世界観。分離は最初からなかった。